ギャグ漫画かと思いきやシリアスな展開!続きが気になる『僕たちがやりました』
- 作者: 金城宗幸,荒木光
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/10/06
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
あらすじ
今日に満足しておりそこそこの幸せを望む高校生トビオが本作品の主人公。
トビオの通う『凡下高』の向かいには不良が通う『矢波高』があります。(高校のネーミングセンスよ。笑)
矢波高に通う生徒とは関わらないように生活をしていたトビオでしたが、ある出来事から矢波高の生徒に目をつけられてしまいます。
その出来事をキッカケにトビオは、仲間たちのマル、伊佐美、パイセン(高校を卒業したお金持ちのOB)とともに復讐をすることを誓い実行に移します。
仕返しの内容は、軽い爆弾装置を矢波高に設置し、それを爆破させることで脅かすだけの予定だったのですが…なんと大規模な殺人事件に発展してしまいます。
そこからのトビオ達の平凡な日常はガラガラと崩れていきます。
人の死とは
命の重みを改めて感じます。
殺人、自殺、他害、全て生命の危機に晒されるわけですが、それに関わる人たちのそれぞれの思いが痛いくらいに胸に刺さってきます。
日常なんて少しのキッカケで崩壊する
軽い行動が大きな事件に発展してしまい、今までの平凡な生活は消えてしまいます。
トビオ達は、事件のあと姿をくらましたり、逃亡したりして生活していくのですが、パイセンの力によって一時は以前の様な生活に戻ります。
しかし、一度あった出来事を忘れることなどできず、それを背負って新しい生活をスタートさせます。
最終的なトビオ達の選択に注目です。
ギャグ要素もあるがかなりシリアスな物語
私は1巻を読んだ時点で、
『ああ、よくある不良高校と戦っていく物語なのかなー』と軽い感じで読み進めていました。
高校生活を描いた漫画なのなと思いきや、先ほど述べた爆破事件から高校生3人の生活が一般。
人間の欲望、裏切り、葛藤、負の感情、人間の汚いところも垣間見られます。
そして何と言っても、登場人物の表情からことの深刻さがヒシヒシと伝わってくる描写。
トビオ、マル、伊佐美、パイセン、この4人が事件後に何を感じて過ごしていくのか…。
この漫画は、『ギャグ漫画とみせかけて凄くシリアスで深刻なことを考えさせられる漫画』だと思いました。
衝撃的な内容が多く、どんな展開になったとしてもモヤモヤしますが、ぜひ読んでほしい物語です。
[まとめ買い] 僕たちがやりました(ヤングマガジンコミックス)
- 作者: 金城宗幸,荒木光
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る